海人体験
伊良部追い込み漁
最後のアギヤーチーム
追い込み漁とは、対象とする生物を、文字通り追い込んで捕らえる漁法で、対象生物として、イルカから始まってその他の魚類・観賞魚も含まれる。沖縄の伝統漁法の追い込み漁といえば、グルクン(タカサゴ類)を対象としたグルクン・アギヤーのことで、そのルーツは沖縄県・糸満から始まり、北は伊豆諸島、南は東南アジアまで広がっている。県内では、伊平屋・伊是名・石垣・伊良部の地域で行われていたが、ここ数年は伊良部島でしか行われていない。伊良部島では、20~30年前には100名近くの漁師で追い込んでいたときもあるが、現在、20数名しか残っておらず、高齢化も進んでいることからあと数年で無くなっていく漁法となるだろう。生の目で、その勇壮な漁法を目にすることが出来るのは、残りわずかとなる。

グルクンアギヤーは、網の仕掛け方、追い込み法、網の閉め方と独特のやり方があり、その漁法をよく理解していないと、漁業の邪魔になるどころか漁そのものをぶち壊しにしかねない。彼らの漁法を体験するには、その漁法をよく理解したうえで、彼らに受け入れてもらう信頼関係がないと参加させてもらえない。その意味では、事前に打ち合わせが必要となる。
伝統漁法の後継者育成
糸満から始まった追い込み漁は、昔はほとんど素潜りで網を仕掛け、追い込み、水揚げしていたが、次第に潜水機具が導入されてくるようになった。最初は深場の網仕掛けにフーカー潜水が導入され、次に現在のスクーバタンクを使用しての追い込みに変わり、現在、その方法が主流となっている。潜水機の導入とともに潜水障害(減圧障)にかかる漁業者も続出し、一時は年に数名の方が重度の減圧障害で亡くなるという時代もあった。その厳しい漁業環境から後継者が少なく、いまや平均年齢は70歳近くなっている。
現役で一番若い漁業者が47歳、彼のHPを見るとより詳しくグルクンアギヤーの現状がわかる。
グルクン・アギヤーの最年少(といっても47歳)平良久雄が紡ぐ伝統漁業ブログ
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